1. Gomphonema sp. 2. G. angustivalva (?). 3. G. sp. 4. G. parvulum. 5. G. lagenula. 6. G. inaequilongum. 7. G. clevei. 8. G. pseudoaugur. 9. G. subclavatum. 10. G. pseudosphaerophorum. 11. G. italicum. 12. G. affine. 13. G. contraturris. 被殻 (殻面). 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 羽状目 クサビケイソウ科
ゴンフォネマ属(クサビケイソウ属)
Gomphonema Ehrenberg 1832, Über die Entwicklung und Lebensdauer der Infusionsthiere; nebst ferneren Beiträgen zu einer Vergleichung ihrer organischen Systeme Abhandlungen der Königlichen Akademie der Wissenschaften zu Berlin. 87. (nom. cons.)
Type species: Gomphonema acuminatum Ehrenberg (type conserved)
Synonym: non. Gomphonema Agardh 1824

細胞は基端から寒天質柄を分泌し基物に付着する。単体性または樹状群体を形成する。被殻は帯面観ではくさび形。殻は線形、楕円形、披針形、くさび形などで上下に非対称。先端(頭極)は幅広く、基端(足極)は細い。条線は1列、ときに2列の胞紋列からなる。胞紋は肉趾状篩板で閉塞され、ふつうC字型のスリットで開口する。足極の殻套部には多数の丸い小孔から構成された殻端小孔域があり、ここから分泌された粘液物質によって柄が形成される。縦溝は殻のほぼ中央を走行し、外裂溝は直線的またはわずかに波打つ。2つの縦溝枝は不等長で上側の方が短い。縦溝枝中心側末端はふつう中心孔になり、内面では一次殻側に曲がって鉤状になる。縦溝の極裂はやや曲がる。 ふつう遊離点がある。 帯片は開放型、数枚(しばしば4枚)、1〜2胞紋列をもつ。 葉緑体は1個、上下殻に面する2つの大きな葉片に分かれ、それぞれの葉片は縦溝に沿って深く切れ込む。2つの葉片は一方の帯面に面した連結部でつながり、ここにピレノイドが存在する。

淡水域に生育し、様々な環境で極めて普遍的。付着性。

参考文献 References