1-5. Meridion circulare. 被殻 (1-3は殻面、4, 5は帯面). 土浦港. Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 羽状目 オビケイソウ科*
メリディオン属(ヘラケイソウ属)
Meridion Agardh 1824, Syst. Alg. xiv: 2
Type species: Meridion vernale Agardh 1824
Synonym:

細胞が殻面端で互いに結合して扇状または帯状の群体を形成する。そのため、生体ではふつう帯面が見られる。細胞はふつう異極性を示し、殻面、帯面ともにくさび形。 殻は線形〜くさび形で両端が丸まる。条線は単胞紋列、殻套まで伸びる。胞紋は単純、円形〜楕円形、篩板を欠く。軸域は非常に狭い。殻内面には横走肋が発達する。殻の両端には未分化な殻端小孔域がある。殻の一端付近(異極性の場合は頭部付近)に1個の唇状突起があり、短軸に平行なスリットをもつ。殻面縁および殻端小孔域の周囲には小刺がある。殻縁には小さなプラークがある。帯片は多数、開放型、殻側に1〜2列の小孔列がある。 葉緑体は盤状で多数。

淡水域に広く生育し、特に流水域に多い。石や植物などの基物に付着している。霞ヶ浦では Meridion circulare が見られた。

参考文献 References