1-3. Skeletonema subsalsum. 生体 (帯面). 霞ヶ浦 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 ニセコアミケイソウ目 ホネツギケイソウ科
スケレトネマ属(ホネツギケイソウ属)
Skeletonema
Greville 1865, Trans. Microsc. Soc. Lond. Ser. 2. 13: 43.
Type species: Skeletonema barbadense Greville
Synonym:
細胞は円筒形、殻面縁の有基突起で互いに結合して糸状群体を形成する。殻高が大きいため、ふつう帯面が観察される。殻面は円形、平坦またはやや隆起。殻面縁に突起輪がある。この突起の基部に有基突起の外口部があり、その縁が上へ伸びて突起になっている(横断面で半円形)。突起の先端に1〜2個の拳状構造があり、これが隣接する細胞の拳状構造と複雑にかみ合っている。殻には胞紋が密集しており、殻外表でその縁が隆起して網目状模様を形成することがある。胞紋は内面で多孔師板で閉じられている。殻中央付近または殻縁部に1個の唇状突起をもつ。帯片は開放型、微細な小孔がある。葉緑体は盤状またはカップ状、1〜多数。
ほとんどは海水域に生息し、特に Skeletonema costatum は沿岸域で最もふつうに見られる植物プランクトンの一つである。淡水域に生息する種も知られている (S. subsalsum, S. potamos)。プランクトン性。霞ヶ浦では S. subsalsum がみられた。
参考文献 References
- Kelly, M.G., Bennion, H., Cox, E.J., Goldsmith, B., Jamieson, J., Juggins, S., Mann, D.G. & Telford, R.J. (2005). Common freshwater diatoms of Britain and Ireland: an interactive key. Environment Agency, Bristol.
- Krammer, K. & Lange-Bertalot, H. (1991) Bacillariophyceae. 3. Teil: Centrales, Fragilariaceae, Eunotiaceae. Süßwasserflora von Mitteleuropa. 2/3. Gustav Fischer Verlog. 576 pp.
- Round, F.E., Crawford, R.M. & Mann, D.G. (1990) The Diatoms. Biology & Morphology of the Genera. Cambridge University Press. 747 pp.
- 渡辺 仁治 (編著) (2005) 淡水珪藻生態図鑑. 内田老鶴圃. pp 666. ISBN 4-7536-4047-7 C3045.