1-4. Staurosirella pinnata. 5,6. S. lapponica. 7-9. S. leptosauron. 被殻 (殻面). 土浦港. Scale bar = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 羽状目 オビケイソウ科*
スタウロシレラ属(オニジュウジケイソウ属)
Staurosirella Williams et Round 1987, Diatom Research 2: 274.
Type species: Staurosirella lapponica (Grunow) Williams & Round = Fragilaria lapponica Grunow in Van Heurck 1881
Synonym:

単体性または殻面で互いに結合して帯状群体(ときにジグザグ状群体)を形成する。細胞は小形で帯面は長方形。殻は披針形、楕円形、十字型など。条線は太く殻套まで伸びる。軸域が広い。各条線の胞紋列は単列、胞紋はスリット状 (EM)。殻面縁部分の間条線上には結合針があり、ときに分枝する (EM)。殻の両端に殻端小孔域がある (EM)。唇状突起を欠く (EM)。帯片は開放型、8〜10枚。葉緑体は板状、2個、それぞれ帯面に面している。

以前は Fragilaria として扱われていた。同様に Fragilaria から分離された Punctastriata と酷似しており、光顕下での識別は困難。

淡水域に広くに生育しているが、小形のため見逃されやすい。付着性。霞ヶ浦ではStaurosirella lapponicaS. leptostauron (?)、S. pinnata が見られた。

参考文献 References