1, 2. Golenkinia radiata. 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 緑藻綱 所属不明 ゴレンキニア科
ゴレンキニア属
Golenkinia R. Chodat 1894: 305
Type species: Golenkinia radiata Chodat 1894
Synonyms: Acanthosphaera Lemmermann 1898

単細胞不動性。細胞は球形、直径 5-22 µm、多数の細長い突起(長さ 6-65 µm)が放射状に伸びている。薄い粘液質層が細胞を覆う。細胞壁はセルロース性の内層と、おそらくスポロポレニン性の外層からなる。細胞は単核性。葉緑体は1個(分裂前には多数)、カップ状、基部に明瞭なカップ型デンプン鞘をもったピレノイドを1個もつ。ピレノイド基質には細胞質が大きく貫入しており、さらにその先端からチューブ状の貫入が多数分枝している (EM)。

2または4個の4本鞭毛性遊走子を形成して無性生殖を行う。遊走子は眼点をもたない。不動胞子形成も知られる。有性生殖は未知。

15種ほどが記載されているが、多くは別属へ移されている。細胞の大きさ、突起の様子などで分類されている。

淡水止水域に普遍的に分布する。プランクトン性。

参考文献 References