1, 2. Micractinium pusillum. 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 トレボウキシア綱 クロレラ目 クロレラ科
ミクラクチニウム属
Micractinium Fresenius 1858
Type species: Micractinium pusillum Fresenius 1858
Synonyms: Richteriella Lemmermann 1896; Errerella Conrad 1913; Golenkiniopsis Korsikov 1953; Palmellochaete Korsikov 1953 (?)

不動性単細胞、または多数の細胞が多角形〜不規則に集まった不動性群体。細胞は球形、ときに楕円形、直径 3-12 µm。各細胞に1〜多数の細長い刺がある。培養下では刺は消失することがあるが、ツボワムシの出す何らかの物質が刺形成を誘導することが知られている。よって刺の存在はワムシの捕食圧に対する適応的な形質だと思われる。細胞は単核性。葉緑体は1個、沿膜性、ピレノイドを1個もつ。ピレノイドのデンプン鞘は薄く、2枚の皿形。

4〜16個の自生胞子を形成して無性生殖を行う。自生胞子は娘群体を形成または単細胞で放出される。有性生殖は卵生殖。卵と精子を形成し、受精後に接合子を形成する。

10種弱が記載されている。系統的にはChlorella (狭義)にきわめて近縁である。

世界中の淡水止水域に広く分布する。プランクトン性。

参考文献 References