1, 2. Polyedriopsis spinulosa. 土浦港 (2007.9.4). Scale bar = 10 µm.
植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 緑藻綱 ヨコワミドロ目 ネオクロリス科
ポリエドリオプシス属
Polyedriopsis Schmidle 1899, Allg. Bot. Z. 5: 17.
Type species: Polyedriopsis spinulosa (Schmidle) Schmidle 1899 [= Tetraedron spinulosa Schmidle]
Synonyms:

単細胞不動性。細胞は多角形で直径 12〜25 µm、数カ所が突出し、その先端から数本の刺が生じている。刺は先細で長さ 25〜50 µm、透明で中空。細胞壁は平滑、多糖性(セルロース?)の内層とスポロポレニン様物質を含む外層からなる。 葉緑体は1個 (遊走子形成時には多数)、細胞内表面をほとんど覆っており、明瞭なデンプン鞘をもったピレノイドを1個含む。ピレノイド基質に貫入構造はない (EM)。細胞は単核性 (成熟時は多核性?)。

4または8個の2鞭毛性遊走子を形成して無性生殖する。遊走子は共通の膜に包まれた形で親細胞壁から放出される。遊走子はやがて細胞壁で覆われ、その後で刺を形成する。有性生殖は未知。

数種が知られるが、確実なものはタイプ種の Polyedriopsis spinulosa のみ。Tetraedron 属に分類されることもある。

淡水域に広く生育するが、比較的まれ。プランクトン性。霞ヶ浦では Polyedriopsis spinulosa がときに見られる。

参考文献 References