植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 緑藻綱 ボルボックス目 テトラバエナ科
テトラバエナ属
Tetrabaena
Fromentel
Type species: Tetrabaena dujardinii Fromentel.
Synonyms:
4細胞が方形に配列した自由遊泳性群体。各細胞は球形〜楕円形、細胞の頂端から2本の等長鞭毛が左右に生じている。各細胞はそれぞれ糖タンパク性の細胞壁で囲まれ、細胞壁同士が結合して群体を形成している。細胞頂端では細胞壁が突出してパピラを形成する。葉緑体は1個、形状はカップ型、基部にピレノイドが1個存在する。葉緑体中には眼点が存在し、細胞前方〜側方に位置する。細胞頂端に2個の収縮胞をもつ。核は1個。
各細胞は細胞壁内で分裂して娘群体を形成する。有性生殖時には細胞が群体から抜け出て配偶子となり、同型配偶子接合をする。4本鞭毛性の動配偶子を経て不動接合子となる。不動接合子は減数分裂によって4個のゴーン細胞 (gone cell) を形成し、これがそれぞれ単独で放出される。このゴーン細胞は無性生殖と同様に娘群体を形成して4細胞からなる4個のゴーン群体 (gone colony) を形成する。
2種のみが記載されている。以前はGoniumに分類されていた。
淡水止水域に広く生育する。
参考文献 References
- Guiry, M.D. & Guiry, G.M. (2006) AlgaeBase version 4.2. World-wide electronic publication, National University of Ireland, Galway. http://www.algaebase.org; searched on 13 December 2006.
- Nozaki, H. & Itoh, M. (1994) Phylogenetic relationships within the colonial Volvocales (Chlorophyta) inferred from cladistic analysis based on morphological data. Journal of Phycology 30: 353-365