1-3. Treubaria triappendiculata. 土浦港. Scale bar = 10 µm.
植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 緑藻綱 所属不明 トレウバリア科
トレウバリア属
Treubaria Bernard 1908
Type species: Treubaria triappendiculata C. Bernard 1908
Synonyms: Borgea G. M. Smith 1922

単細胞不動性。細胞は球形〜多角形、直径 5-22 µm、3〜4(ときに1〜20)本の円錐状中空突起(長さ 6-83 µm)が放射状に伸びている (図1,2)。突起形成前に細胞質が伸長し、それに沿って突起が形成される。細胞は若いときは単核性、後に4核以上。葉緑体は1個、カップ状、沿膜性。各葉緑体にはデンプン鞘をもったピレノイドを1個もつ。分裂前には葉緑体-ピレノイドは複数になる (図3)。ピレノイド基質にはチューブ状の細胞質が複雑に貫入している。

4個の自生胞子形成、または2〜8個の4本鞭毛性遊走子形成による無性生殖を行う。有性生殖は未知。

5種ほどが記載されている。細胞の形態、突起の形態、長さ、数などで分類されている。

世界中の淡水止水域に普遍的に分布する。プランクトン性。ビタミンB1とB12を必要とする。

参考文献 References