1. Chroomonas sp. 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = 10 µm.
クリプチスタ クリプト植物門 クリプト藻綱 クリプトモナス目 ヘミセルミス科
クロオモナス属
Chroomonas Hansgirg 1885
Type species: Chroomonas nordstedtii Hansgirg 1885
Synonyms:

ふつう米粒型の細胞で、細胞亜頂端から2本の亜等長、不等運動性の鞭毛が生じている。鞭毛基部左側から陥入部が細胞後方へ伸び、溝はない。陥入部に沿っていくつかのエジェクトソームが列んでいる。ペリプラストは方形で、外部要素としても明瞭な方形板をもつ。青緑色の葉緑体を1個もつ。主要光合成補助色素としてフィコシアニン(Cr-PC 630 or 645)をもつ。葉緑体にはピレノイドが1個存在する。ピレノイド基質にはチラコイドが貫通している。ヌクレオモルフはピレノイド基部に存在する。

2分裂によって増殖する。ときに鞭毛を失い、数細胞が寒天質に包まれたパルメラ状群体を形成することがある。またいくつかの種ではシスト形成が知られている。

淡水および海水域に広く生息し、ふつうプランクトンとして生活している。

参考文献 References