1. Ochromonas sp. 土浦港 (2006.10.30). Scale bars = 10 µm.
ストラメノパイル 不等毛植物門 黄金色藻綱 オクロモナス目* オクロモナス科*
オクロモナス属
Ochromonas Wyssotski 1887: 121.
Type species: Ochromonas xx Wyssotski 1887
Synonym:

単細胞自由遊泳性、ときに細胞後端から細胞糸を伸ばして基物に付着または他個体と結合して群体を形成する。パルメラ状群体も報告されている。細胞は円形〜楕円形、細胞前端付近から2本の不等長・不等運動性鞭毛が生じている。長鞭毛は前方へ伸び、管状マスチゴネマが付随する。長鞭毛の運動によって遊泳や餌粒子の引き寄せを行う。短鞭毛は短く、ときに確認できない。細胞外被はないが、ときにいぼ状構造で覆われる。葉緑体は黄褐色、1〜2個(まれに多数)、短鞭毛基部付近に眼点をもつ。ときにピレノイドをもつ。細胞前方に収縮胞をもち、後方にはクリソラミナラン胞や食胞がある。ときに射出装置(粘液胞やディスコボロシスト)をもつ。

2分裂によって増殖する。多くの種でスタト胞子形成が知られる。有性生殖は未知。

本属の特徴はおそらく黄金色藻の原始型質であり、明らかに多系統群(側系統群)。

淡水域、海域ともにふつうに見られる。プランクトン性または付着性。光合成を行うが、同時に吸収栄養や捕食栄養を行う種が多く知られ、おそらく混合栄養。

参考文献 References