共生藻はどのようにして葉緑体になったか?

「葉緑体は共生によって獲得された」と言葉にしてしまえば簡単です。しかし実際どのようにして共生者が葉緑体という一つの細胞小器官に成り得たのでしょうか?二つの全く異なる生物が合体して一つの新しい生物として機能するようになるのですから,簡単なことではないように思われます。

我々は,特に二次共生における共生者のオルガネラ化(シンビオジェネシス)のメカニズムを,細胞学的,生理生化学的手法を組み合わせ,進化の視点から解明しています。

参考文献
石田健一郎(1999)葉緑体包膜の起源。藻類47(3):237-238
石田健一郎(2000)二次共生由来の葉緑体へのタンパク質輸送機構ーユーグレナの場合ー。藻類 48(1):37-38
二次共生による共生藻のオルガネラ化のメカニズムはまだ謎である。