光周性花成誘導の分子基盤を明らかにするため、我々のグループでは、短日植物であるアサガオより花成誘導次に特異的に発現する遺伝子を単離している。これらの遺伝子の機能や発現制御機構を解明するためには形質転換体の作出が不可欠である。現在、アサガオにおける形質転換体は、未熟胚から不定胚を誘導し、そこへアグロバクテリウムを感染させるという方法で得ることが可能である。しかし、この方法は形質転換効率が低い、未熟種子が取れる時期が限られている、時期によっても不定胚の善し悪しがある、不定胚の大きさにばらつきがあるなどの問題点を抱えている。そこで、本研究では、より効率の良い形質転換系を開発し、形質転換植物を用いて、アサガオにおける時計制御遺伝子の機能を明らかにすることを目標としている。
マイペースな人です。