FUS3:

　FUSCA3遺伝子の略。シロイヌナズナの胚形成においてLEC1、ABI3と共に重要な働きをしている遺伝子で、種子発達に関係する遺伝子の発現を制御する転写制御因子であると考えられている。この遺伝子が欠損したmutantの胚は、乾燥耐性を持たない、貯蔵タンパクが作られないなど多くの異常を示すが、成長した植物体は野生型と全く変わらないことから、FUS3の機能は種子に特異的であるといえる。ニンジンから単離したFUS3ホモログは、C-FUSと名付け、解析を進めている。