LEC1:


  LEAFY COTYLEDON1遺伝子の略。シロイヌナズナの胚形成においてFUS3、ABI3と共に重要な働きをしている遺伝子で、種子発達に関係する遺伝子の発現を制御する転写制御因子であると考えられている。この遺伝子が欠損したmutantの胚は、形態が異常になったり、乾燥耐性を持たない、貯蔵タンパクが作られないなど多くの異常を示す。また、栄養組織でLEC1を過剰発現させると、体細胞から胚様の構造物を誘導できるという報告もある。ニンジンから単離したLEC1ホモログは、C-LEC1と名付け、不定胚系を用いて解析を進めている。