つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3: TJB200403NK2.

留学

マンチェスターガイド:マンチェスターの文化・娯楽施設要

季村奈緒子(生物学類3年、マンチェスター大学留学中)

映画館

  • Odeon Film Centre:大学のあるOxford Road沿いにあり、値段も一番安いので(2ポンドから)学生がよく利用する。
  • AMC Cinemas:Great Northernというモール内の16スクリーンの大型映画館。Deansgateといって、一流のお店が並ぶショッピング・クラブ街の中心に位置する。
  • The Filmworks:20スクリーンを誇り、食事をしながら鑑賞する二人用シートなどの一段上の楽しみも味わえる。レストランやクラブの数々とともにThe Printworks内にある。
  • The Cornerhouse:いわゆるミニシアターで、アートセンスの高い映画を上映する。

美術館・博物館

  • URBIS:体験形式の展示方法を通して、世界中の都市における様々な生活を見て回る。入場料:5ポンド(学生3.50ポンド)
  • Museum of Science & Industry in Manchester:工業科学博物館であり、実際に使われていた鉄道倉庫を改装した建物を利用している。入場無料。
  • Imperial War Museum North:戦争によって人々の生活がどのように影響を受けるかを問う博物館。入場無料。
  • Manchester Museum:エジプト学、地理学、生命科学など様々なテーマを扱った展示が常設されている。大学のキャンパス内に位置する。入場無料。
  • Manchester United Tour & Museum:マンチェスターユナイテッドのホームグランドであるOld Trafford内が見学できる。入場料:5.50ポンド(学生3.75ポンド)
  • Museum of Transport:道路公共交通手段をテーマにしている博物館。入場料:2.50ポンド(学生1.50ポンド)
  • The People’s History Museum:19世紀イギリスにおける労働階級の人々の生活や苦労に注目・専念している。入場料:1ポンド(金曜日無料)
  • Manchester Art Gallery:幅広い年代の美術品を展示。入場無料。
  • Whitworth Art Gallery:大学に近接している小規模な美術館。展示物の入れ替えが頻繁に行われているので、足の運びがいがある。入場無料。
  • Chinese Arts Centre:中国の芸術・文化を展覧会やワークショップなどを通じて人々に公開。入場無料。
  • The Cornerhouse:国際的シネマとヴィジュアルアートの施設。ここのカフェバーも人気。入場無料。

その他

  • Manchester Town Hall:ゴシック調の市役所。
  • Manchester Cathedral:内装は中世後期の木造。コンサート会場としても使用されている。
  • Manchester Central Library:地下には図書館としては珍しい劇場が見られる。
  • John Ryland’s Library:1900年元旦に公開されたヴィクトリアゴシック調の建物。
  • Opera House:演劇やミュージカルを上演。
  • Palace Theatre:Opera Houseと並んで数々の演劇やミュージカルを上演。1891年の建物。
  • Royal Exchange Theatre:1921年に公開された建物とは対照的に劇場は近未来的。マンチェスターで最も名の高いシアター。
  • BBC:BBC Philharmonic Orchestraの定常会場。
  • The Bridgewater Hall:Halle OrchestraとManchester Camerataの定常会場。パイプオルガンも完備。
  • The Lowry:シアターからコンサート、バレーまで幅広く上演する劇場の他に、映画館、美術館と総合的な文化娯楽施設。
  • Comedy Store:イギリス独特のコメディーが生で楽しめるコメディクラブ。
  • Northern Quarter:若いアーティストが集う区域。多数の小ギャラリーや個人経営のお店を誇る。

この他にもいくつもの施設が街中に点在している。毎日歩いている道沿いに新しい発見をするのが一つの楽しみ。

 面積的にはマンチェスターのシティセンターはロンドンと比較にならないが、大都市とは違って味のある施設やお店の数々を内包できる利点を持っている。一流で注目のものを常にアクセス出来る代理に、個性のある自分の趣向に合った文化娯楽が選べる。しかも全て歩ける範囲というのがまた嬉しい。コンサートや演劇は大概、学生料金が設定されているので、お金のない学生でも手軽に文化的な空間に浸ることが出来る。スポーツ好きな人は試合観戦の出来るパブに、ゆっくり会話を楽しみたい人はお気に入りのカフェに、アート好きは数々のギャラリーを見て回るなど、マンチェスターの住人は選択肢が絶えない。観光で来る人にとっては、確かに一見するだけでは穴場はなかなか見つかりにくかったりするが、トラベルガイドに掲載されるような美術館やショッピングセンターを見物するだけでもマンチェスターは充分に楽しめる。


©2004 筑波大学生物学類