[センター内]
シシウド 下野
Angekica pubescens Maxim.
真正双子葉類 キク目群 セリ目 セリ科 シシウド属

本州・四国・九州に分布。山地の草原や林縁に生える多年草。センター内の草原で多く見られる。全体に細毛がある。高さ 100〜200 cm、茎は直立し、上部は分枝する。葉は互生し、2〜3回3出羽状複葉。小葉は長楕円形、長さ 5〜10 cm、鋸歯がある。頂小葉の基部は翼状に流れる。裏面の葉脈上には毛が密生する。茎の上部の葉は葉身が退化し、袋状になった葉柄が花序のつぼみを包む。

花期は7〜11月。枝先に25〜50個の小散形花序からなる大きな複散形花序をつける。総苞片および小総苞片はない。小散形花序の柄は不等長で細毛がある。小散形花序には25〜50個の花がつく。花は小さく、直径約4 mm。がく歯は退化。花弁は5個、白色で内側に巻く。雄しべは5個。雌しべは1個、子房は下位、2心皮性、2室、各室に1個の胚珠が下垂する。果実は2個の分果からなり、広楕円形、長さ6〜10mm。分果の背隆条は脈状、側隆条は広くて薄い翼状。油管は背溝下に1〜4個、合生面に4〜6個。