[植物見本園]
アメリカネナシカズラ
亜米利加根無葛
Cuscuta campestris Yuncker
真正双子葉類 ナス目 ヒルガオ科 ネナシカズラ属

北米原産の一年草であり、つる性の全寄生植物。河原や草原で見られる。宿主は多様であり、野菜や園芸植物に害を与えることもある (要注意外来生物に指定されている)。発芽時に根はあるが、宿主に取り付くと根(主根)はなくなり、茎から吸盤状の寄生根を出して宿主に付着する。茎は細く、分枝し、淡黄色 (ラーメンをぶちまけたよう)。右上がり巻きに基物に巻き付く。葉は極めて退化的な鱗片葉。

花期は7~9月。淡緑白色で直径 3 mm ほどの小さな花をかためてつける。花冠は鐘形で5裂し、先端は尖る。花冠内側の鱗片は楕円形で縁に毛状突起がある。雄しべは花冠につき5個、花冠から突き出る。雌しべは1個、2心皮性、花柱は2個。果実はさく果。