ハナイバナ 葉内花
Bothriospermum zeylanicum (J.Jacq.) Druce
真正双子葉類 ムラサキ目 ムラサキ科 ハナイバナ属

日本全土に分布。路傍や庭に生える越年草または一年草。下部はよく分枝し地を這い、途中から立ち上がって高さ 10〜30 cm。葉は互生。葉は長さ 2〜3 cm の長楕円形〜楕円形、尖頭、しばしばよれる。全体に白い伏毛が多い。

花期は3〜10月。花と花の間に葉がある。花は直径 2〜3 mm。萼裂片は5個、先は尖る。花冠は淡青紫色、深く5裂し平開する。各花冠裂片基部に白い突出部(鱗片)が2個ずつあり、全体で丸い副花冠を形成する。雄しべは5個。雌しべは1個。果実は4分果。

葉と葉の間に花があるので「葉内花」とする説や、しばしば葉がよれているので「葉萎花」とする説などがある。キュウリグサも似た花をつけるが、花序の先端が巻く点、各花冠裂片の鱗片は黄色で1個である点などで異なる。