マテバシイ 馬手葉椎
Lithocarpus edulis (Makino) Nakai
真正双子葉類 ブナ目 ブナ科 マテバシイ属

暖帯に生える常緑高木。高さ 15 m、幹の直径 60 cm ほどになる。樹皮は黒褐色で滑らか、白い縦筋がある。葉は互生し、らせん状につく。長さ 5〜20 cm の倒卵状楕円形で先端が短く尖る。全縁。厚く革質、表面には光沢があり、裏面には褐色の毛が密生するが後に無毛になる。葉脈の側脈は10〜13対。托葉は葉が展開するとすぐに落ちる。

花期は6月、雌雄異花で同株。雄花序は長さ 5〜9 cm、葉腋から斜上する。雄花の花被は合弁で6裂し、雄しべは12個。雌花序は長さ 5〜9 cm、葉腋から斜上する。雌花は小さく球形、総苞に包まれており、花柱は3本。果実は堅果、長さ 1.5〜2.5 cm の長楕円形で先端が尖る。下部は多数の鱗片をもった椀状の殻斗に包まれる。