ミチタネツケバナ 路種漬花
Cardamine hirsuta L.
真正双子葉類 アブラナ目 アブラナ科 タネツケバナ属

近年急速に広がったヨーロッパ原産の帰化植物。路傍などにふつうに見られる越年草。茎は直立または斜上、ほとんど無毛、高さ 5〜30 cm。根生葉は3〜5対の小葉からなる奇数羽状複葉、基部はくさび形で柄があり、頂裂片は側裂片よりも少し大きい。根生葉は花時にも残る。茎生葉は0〜3個、裂片は根生葉より細い。

花期は3〜4月、直径 2〜3 mm ほどの小さな白い花をつける。萼片は4枚。花弁は4枚、白色、長さ 2〜3 mm。雄しべはふつう4個、ときに6個で四長雄しべ。雌しべは1個で2心皮性。果実は細長い角果で長さ 1〜2 cm、直立気味で茎に寄り添うようにつく。

類似種のタネツケバナは全体に大形でふつう短毛がある点、花時に根生葉が枯れる点、雄しべは6個である点、果実が茎から離れてつく点などで見分けられる。