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タネツケバナ
種漬花
Cardamine flexuosa With.
真正双子葉類 アブラナ目 アブラナ科 タネツケバナ属
路傍や畦にふつうに見られる越年草。全体に短毛が生えることが多い。茎は下部から分枝し、高さ 10〜30 cm。葉は頭大羽状複葉。小葉は楕円形〜倒卵形、粗い鋸歯がある。 花期は3〜5月、直径 4〜5 mmほどの白い花をつける。萼片は4枚。花弁は4枚、白色、長さ 3〜4 mm。雄しべは外側に小形のものが2個、内側に大型のものが4個ある(四長雄しべ)。雌しべは1個で2心皮性。果実は細長い角果で長さ約 2 cm、裂開して種子をとばす。果柄には短毛がある。 類似種のミチタネツケバナは全体に小形でほぼ無毛である点、ふつう花時にも根生葉が残る点、ときに雄しべが4個である点、果実が茎に沿ってつく点などで見分けられる。 苗代に蒔く籾を水に浸けるころに咲くので「種漬花」の名前がある。 |