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スギナ
杉菜
Equisetum arvense L.
トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属
北半球の暖温帯地域に広く分布している。日当りのよい荒地に生える多年生の夏緑性シダ。地下茎が発達し、そこから出る地上のシュートには栄養茎と胞子茎(胞子嚢をつける茎)がある。栄養茎は緑色で光合成を行う。高さ 20〜40 cm、節からは枝が輪生している。葉は退化的な鱗片葉で節に輪生し、互いに融合して袴状になっている(下写真)。 胞子茎は3〜5月に現れ、高さ 10〜25 cm、褐色で光合成能を欠き、ツクシ(土筆)とよばれる。胞子茎は枝を欠き、先端に紡錘形の胞子嚢穂がある。胞子嚢穂は6角形の胞子嚢床が密集してできており、胞子嚢床の裏面には胞子嚢が付随している。胞子は緑色。2本の弾糸が付随しており、湿潤時には胞子に巻き付いているが、乾燥するとそれがほどける。 若い胞子茎は灰汁抜き後に食用とされる。また全草を利尿剤などの薬用とすることもある。 |