![]() ![]() |
ウラジロチチコグサ
裏白父子草
Gnaphalium coarctatum Willd.
真正双子葉類 キク目 キク科 ハハコグサ属
南米原産だが世界中に帰化しており、日本にも比較的最近帰化した。路傍などでふつうに見られる二年草または越年草、ときに一年草。茎は走出枝を伸ばし、高さ 10~80 cm ほど。冬はロゼットとして過ごし、ふつう花期にも根生葉が残る。茎葉は互生、へら形、縁は波打つ。葉表は濃緑色でやや光沢がある。葉裏や茎には白い綿毛が密生し、白く見える(下写真)。個々の綿毛は認識しにくい。 花期は5~9月。茎の頂端およに上部の葉腋に頭花が集まって咲く。花期には全ての頭花が比較的集まって見える。頭花は直径 4 mm ほど、花後にはつぼ形になる。総苞片は鈍頭、若いときには赤紫色で後に褐色。頭花は基部の柄だけに白い綿毛がある。頭花は中央に少数の両性花、周囲に多数の細い雌花がある。果実は下位痩果、紫褐色、冠毛は容易に外れる。果実が散布された後に星形に開いた総苞が残る。 類似種のウスベニチチコグサは花時に根生葉が枯れていること、葉の質がやや柔らかく、葉裏の白い綿毛の個々が認識しやすいこと、総苞片の先端が尖っていること、頭花は総苞の下半分ほどが綿毛で覆われること、果実が黄褐色であることなどで見分けられる。 |