1. Bacillaria paxillifer. 生群体. 鍋田湾 (2010.10.15). Scale bar = 20 µm.
オクロ植物門 珪藻綱 羽状目 バチラリア科
Bacillaria paxillifer
(Müller) Marsson 1901
Synonym(s):
Vibrio paxillifer Müller 1786
細胞は細長く、殻面で披針形、帯面で長方形。大きさ 70-115 x 5-6 µm。多数の細胞が殻面で接して帯状の群体を形成するが、細胞同士が滑り合って「南京玉すだれ」状の運動を行うため群体形状は線状から帯状まで常に変化する。
蓋殻中軸線に竜骨・縦溝管があり、縦溝管の間板は7-9個/10 µm。条線は17-22個/10 µm。各条線は1列の点紋列からなる。
世界中から報告されているが、多数の種を含む可能性がある。広塩性であり、完全な淡水域から沿岸域まで生育する。プランクトンまたは付着藻としてみつかる。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1997) 珪藻綱. In 日本産海洋プランクトン検索図鑑(千原光雄・村野正昭 編). 東海大学出版会. pp.169-260.