1-3. Cerataulina dentata. 生群体 (帯面). 下田港 (2010.5.15). Scale bar = 50 µm (1, 2).
オクロ植物門 珪藻綱 ヘミアウルス目 ヘミアウルス科
Cerataulina dentata Hasle in Hasle et Syvertsen 1980
Synonym:

細胞は円筒形、直径 12-50 µm、殻高 26-88 µm。蓋殻面の両極に小さな突起があり、この部分で隣接細胞と連結して直線状の群体を形成する。連結突起が低いため、隣接する細胞の蓋殻はほとんど接して見える。葉緑体は盤状、多数。被殻は中心軸に沿ってややねじれているため、上下殻の連結突起は帯面から見て同一平面上にくることはない。

蓋殻の殻頂縁付近に1個の唇状突起があり、これを中心に小室が扇形放射状に配列し、小室密度は約20個/10µm。唇状突起まで達しない小室列の先端には小さな間条孔がしばしば存在する。殻頂縁には管状歯が輪状にならぶ。蓋殻両極の連結突起には多数の肋が縦列し、連結突起の外縁部には膜状突起がある。 帯片は比較的明瞭で、多数の小孔があり、開放型で上舌と下舌がずれているため開放部は斜めにならぶ。

熱帯〜温帯の沿岸域に分布する。

参考文献 References