1, 2. Lauderia annulata. 生群体 (帯面). 下田沖 (2010.5.14).
オクロ植物門 珪藻綱 中心目 タラシオシラ科
Lauderia annulata Cleve 1873
Synonym(S): Lauderia borealis Gran 1900

細胞は円筒形、直径 24-75 µm、殻高 26-96 µm。殻頂縁の有基突起で連結して数細胞からなる群体を形成する。葉緑体は黄褐色、盤状、多数。

蓋殻の殻頂縁から殻套部にかけて多数の有基突起が不規則に分布するが、殻頂面にも少数存在する。殻頂縁に1本の唇状突起があり、唇状突起の外管部は有基突起より太く、内面の唇状部は大きい。 小室は不明瞭、蓋殻面には放射状の肋が存在する。肋は蓋殻縁で30本以上/10µm。肋間には2列以上の小孔列がある。殻套部には不規則な偽孔房がある(30個以上/10µm)。側筒の連結帯片は多数で開放型。

世界中のに広く分布するが、高緯度・内湾域に生育するものは小型で被殻が薄いものが多く、かつてはL. borealisとして区別されていた。

参考文献 References