1, 2. Chaetoceros pseudocurvisetus. 生群体 (帯面). 下田沖 (2010.5.17 [1], 2010.10.15 [2]). Scale bar = 20 µm.
オクロ植物門 珪藻綱 キートケロス目 キートケロス科
Chaetoceros pseudocurvisetus
Mangin 1910
Synonym:
細胞はらせん状の群体を形成する。群体は側面から見て右上がり巻き。蓋殻は偏楕円形、長径 15-50 µm。帯面では四角形。葉緑体は1個、黄褐色、板状、帯面に位置する。刺毛内に葉緑体はない。
殻頂面両極から2本の長い刺毛が伸びている。刺毛基部を取り囲むように膜状隆起があり、これで隣接細胞と接しているため、刺毛は群体側面の孔から2本出ているように見える。すべての刺毛はらせん状群体の外側に向かって伸びている。
群体末端の蓋殻中央には板状の突起がある。蓋殻には肋が放射状に分布する。
熱帯〜温帯域に広く分布する。
参考文献 References
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.