1. Dactyliosolen fragilissimus. 生群体 (1a, 1b は同一群体で焦点を変えたもの). 下田沖 (2010.10.15). Scale bar = 20 µm.
オクロ植物門 珪藻綱 リゾソレニア目 リゾソレニア科
Dactyliosolen fragilissimus
(Bergo) Hasle 1996
Synonym(s):
Rhizosolenia fragilissima Bergon 1903
細胞は円筒形、蓋殻の突起でゆるくつながって直線状の群体を形成する。直径 8-70 µm、殻高 40-300 µm。被殻は脆弱。葉緑体は黄褐色、盤状、多数。
蓋殻はやや半球状。蓋殻中央付近に短くやや湾曲した嘴状突起があり (図1b)、その脇に隣接細胞の突起がはまる窪みがある。突起を中心に長方形の小孔が放射状に配列する(約14個/10 µm)。
帯片は多数で開放型、開放部は直線状に列ぶが、光顕での確認は困難。帯片にも蓋殻と同様の小孔がある。
世界中の沿岸域に広く分布する。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.