1, 2. Ceratium arietinum. 生細胞 (腹面観 [1], 背面観 [2]). 下田沖 (2010.5.17[1], 2011.5.19 [2]). Scale bar = 50 µm (1, 2 共通).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium arietinum Cleve 1900
Synonym:

単細胞遊泳性。細胞は錨形で体幅 50-75 µm。上殻高より下殻高が低い。上殻は幅が高さより大きい。前角はふつうまっすぐ前方へ伸びるが、基部でわずかに曲がることもある。下殻後縁は弧状でなめらかに後角へ移行するが、右後角基部付近でわずかにくぼむ。左後角は緩やかに湾曲して前方へ向かう。右後角は側方に向かってから大きく湾曲し、さらに前端がわずかに前方へ反る。左右後角先端は閉じて尖っている。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium arietinum (Cleve) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

熱帯から暖海域に広く分布する。外洋に多いが沿岸域にも見られる。

参考文献 References