1. Ceratium azoricum (?). 生細胞 (腹面観). 下田沖 (2010.5.11).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium azoricum Cleve 1900
Synonym:

単細胞遊泳性。細胞は錨形で体幅 38-51 µm。躯幹部の幅は高さより小さい。前角は前方へ伸び,太く短い。下殻後縁は弧状でなめらかに後角へ移行する。左右後角ともやや斜め前方へ向いた後にわずかに湾曲し、先端は前方を向く。右後角は前角に接近し、ほぼ平行。左右後角先端は閉じて尖っている。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium azoricum (Cleve) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

熱帯から暖海域に広く分布する。外洋に多いが沿岸域にも見られる。

参考文献 References