1. Ceratium macroceros. 生細胞 (背面観). 下田沖 (2010.10.14).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium macroceros (Ehrenberg) Vanhöffen 1897
Synonym(s): Peridinium macroceros Ehrenberg 1840

単細胞遊泳性。躯幹部はやや厚く、幅が高さよりやや大きく、体幅 45-57 µm。上殻は三角形、高さは幅の1/2程度。前角は細長く、まっすぐ前方へ伸びる。下殻高は上殻高より大きい。下殻後縁は直線状。後角は下殻縁に対して45度以上の角度で斜め後方にしばらく伸び、円の1/3程度の弧をなして斜め前方へ向かう。左後角は先端まで緩やかに湾曲することが多い。後角湾曲部後縁には鋸歯状突起がある。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium macroceros (Ehrenberg) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

温帯外洋域に分布する。

参考文献 References