1, 2: Ceratium horridum. 生細胞 (腹面観 [1], 背面観 [2]). 下田沖 (2011.5.19). Scale bar = 50 µm (1, 2 共通).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium horridum (Cleve) Gran 1902
Synonym(s): Ceratium tripos var. horridum Cleve

単細胞遊泳性。細胞は典型的な錨形で体幅 42-50 µm。上殻高は下殻高と等しいかやや小さい。前角はほぼ等しい太さでまっすぐ前方へ伸びる。下殻後縁はほぼ平坦。左右後角は斜め後方へ出てゆるやかに曲がり、斜め前方へ向かう。後角が長い個体では左後角先端が前角とほぼ並行になることがある。後角先端は切掛け状で尖らない。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium horridum (Cleve) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

冷水域〜温帯域に広く分布する。

参考文献 References