1, 2. Gyrodinium britannicum. 生細胞. 2a, 2b は同一細胞で焦点を変えたもの. 下田港 (2010.5.16). Scale bar = 50 µm (2).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ギムノディニウム目 ギムノディニウム科
Gyrodinium britannicum Kofoid et Swezy 1921
Synonym: Spirodinium spirale var. acutum Lebour 1917

単細胞遊泳性。細胞は細長い紡錘形、中央付近で最も幅広く、大きさ 120-160 x 40-60 µm、横断面はほぼ円形。細胞はあまりねじれない。上錐は円錐形、前端は尖る。下錐側面はふくらむ。下錐は上錐よりやや長い。横溝はらせん状で段差は細胞長の1/3程度。縦溝は上錐へわずかに侵入し、上錐溝は頂端を1周する。細胞表面には縦に明瞭な条線が存在し、下錐の条線密度は上錐の約2倍 (図1, 2a)。細胞全体または条線に沿って赤く染まっていることが多い。横鞭毛と縦鞭毛をもつ。核は楕円形で細胞中央かやや上方に位置する (図2b)。光合成能を欠き従属栄養性。

参考文献 References