1. Monoraphidium contortum. 2. M. griffithii. 土浦港 (2006.10.30). Scale bar = µm.
植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 緑藻綱 ヨコワミドロ目 セレナスツルム科
モノラフィディウム属
Monoraphidium Komárková-Legnerová 1969
Type species: Monoraphidium griffithii (Berkeley) Komárková-Legnerová 1969
Synonyms:

単細胞不動性。細胞は両端が尖った細長い紡錘形、ときに湾曲〜らせん状、大きさ 2-182 x 1-8 µm。母細胞壁中で多数の細胞がずれて収まっているものがよく観察される。細胞壁は平滑。細胞を覆う粘液物質は不明瞭。細胞は単核性。葉緑体は1個(分裂前には多数)、沿膜性で帯状。ピレノイドを1個もつが、明瞭なデンプン鞘をもたず光顕下では確認できないことも多い。

各細胞内で細胞分裂して2, 4, 8または16個の自生胞子を形成する。自生胞子は母細胞壁内でずれて配置される。鞭毛細胞や有性生殖は未知。

20種ほどが記載されている。細胞の大きさ、形態などで分類されている。Ankistrodesmus に類似するが、単細胞性で自生胞子が母細胞内でずれて配置される点で異なるとされる。しかし分子系統学的研究からは、AnkistrodesmusMonoraphidium は分けられず、自生胞子の配置には平行進化が多いことが示唆されている (Krienitz et al. 2001)。

淡水止水域ときに土壌に普遍的に分布する。プランクトン性またはベントス性。

参考文献 References