1-4: Gonyaulax spinifera. 下田港 (2010.5.16). Scale bars = 10 µm (1).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ゴニオラックス科
Gonyaulax spinifera (Claparéde et Lachmann 1859) Diesing 1866
Synonym: Peridinium spinifera Claparéde et Lachmann 1859

単細胞遊泳性。細胞は紡錘形でやや扁平、大きさ 24-50 X 20-40 µm。上殻は円錐形、頂端は太く短い前角につながる。下殻は円錐台形でふつう後端左右に2本の小刺をもつが、これを欠くものやより多くの小刺をもつものもある。横溝はらせん状で幅の2-3倍ずれ、始端と終端はそれと同程度重なっている。縦溝左縁が横溝の終点(右端)近くで広がっている。

鎧板表面には粗い網目模様がある。鎧板配列はPo, 3', 2a, 6'', 6c, 7s, 5''', 1p, 1''''。

シストにはさまざまなタイプ(Spiniferites, Nematosphaeropsis, Tectatodinium, Bitectatodinium)が知られ、いずれからもこの種と同定される遊泳細胞が放出される。このことからおそらく本種は複数種を含むと考えられている 。

世界中に広く分布する。

参考文献 References