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ヒメジョオン 姫女苑
Erigeron annuus Pers.
真正双子葉類 キク目群 キク目 キク科 ムカシヨモギ属

江戸末期に観賞用として北米から輸入された帰化植物 (当初はヤナギバヒメギクとよばれた)。全国の市街地から高原までごくふつうに見られる一年草〜越年草。高さ30〜150 cm程になる。全体に粗い毛があり、ざらつく。茎は直立して上部で分枝する。茎の断面は中実 (類似種のハルジオンは中空)。根生葉は長い柄をもち卵形、粗い鋸歯があり、花期には枯れる。中〜上部の茎葉は互生、無柄で披針形、先はとがり、葉縁には低い鋸歯があり (類似種のヘラバヒメジョオンの葉はへら形で鋸歯がほとんどない)、基部は茎を抱かない (ハルジオンの葉は茎を抱く)。若い苗は食べられる。

花期は5月〜10月。枝先に直径 2 cm ほどの頭状花序をつける。つぼみのときにも花序はあまりうなだれない (ハルジオンではうなだれる)。頭花は直径 2 cm 程度、周辺に2〜3列につく舌状花と中央の筒状花からなる。総苞片は披針形から線状披針形、2〜3列。舌状花は雌性、細く白色、100個ほどある。筒状花は両性、花冠は黄色。冠毛は舌状花では 0.2 mm程度、筒状花では約 2 mm。無配生殖を行う。果実は下位痩果、淡黄色で扁平な長楕円形。