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フランスギク 仏蘭西菊
Leucanthemum vulgale Lam.
真正双子葉類 キク目群 キク目 キク科 フランスギク属

ヨーロッパ原産で世界中の温帯域に帰化している多年草。日本でも以前は栽培されていたが、現在では各地で帰化している。茎は基部で分枝して直立し、高さ30〜80 cm、荒い毛があり、木質化しない。根生葉は有柄、さじ形、長さ6〜9 cm、鋸歯縁、荒い毛があり、ロゼットとして越冬する。茎葉は互生、無柄、へら形、鋸歯があり、基部はやや茎を抱く。

花期は5〜7月。枝先に直径 5 cm ほどの頭花をつける。総苞は皿形、総苞片は3〜4列、広卵形〜長楕円形、縁は広く乾膜質 (下写真)。頭花は周辺1列の白い舌状花(雌花)と中央の黄色い筒状花(両性花)からなる。舌状花冠の先端には3歯、筒状花冠の先端には5歯がある。雄しべは筒状花のみにあり、5個、集葯雄しべ。葯の下部は鈍形。雌しべは1個、2心皮性、子房下位、基底胎座。果実は下位痩果、黒色、円柱形で10条の隆起線があり、冠毛は合着して皿状の突起となる。英名はオックスアイ・デージー (ox-eye daisy)。シャスター・デージー(L. ×superbum)はフランスギクを含む数種の交雑で作られたらしい。