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コニシキソウ 小錦草
Euphorbia supina Rafin.
真正双子葉類 バラ目群 キントラノオ目 トウダイグサ科 トウダイグサ属

原産地不明の帰化植物。日本には明治期に侵入して現在では北海道から九州に広く分布し、在来種のニシキソウを圧倒している。低地の路傍や畑などに極めてふつうに見られる1年草であり、亜熱帯域では1年に2〜3世代を繰り返す。茎は偽二又分枝を繰り返し、地表を這って広がる。ときに節から根を下ろす。全体に毛が多い。葉は対生、長楕円形で左右がやや非対称、長さ約 1 cm、先端近くの葉縁に微鋸歯があり、表面は濃緑色で中央部に濃暗紫色の斑紋がある。

花期は6〜10月。特異な花序(杯状花序)を枝先につけるが、それに腋生する枝が主軸状になるため、花序が腋生しているように見える。1個の杯状花序は、5枚の総苞片が合着してできた杯状体の中についた数個の雄花と1個の雌花からなる。この1個の杯状花序が外見上1個の花に見える。杯状体には腺体が付随し、その下部にエプロン状の付属体がある。それぞれ雄花は1個の雄しべ、雌花は1個の雌しべからなる。果実はさく果、卵状球形、表面に短毛が密生する。