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ムシトリナデシコ
虫取撫子
Silene armeria L.
真正双子葉類 ナデシコ目 ナデシコ科 マンテマ属
ヨーロッパ原産の帰化植物。江戸時代に観賞用として移入され、現在では各地の路傍や荒地で見られる1年草。茎は直立、高さ 30〜60 cm、全体に無毛で粉白色を帯びる。茎上部の節下方から褐色の粘液を出し、ときに虫が補足される (ムシトリの名の由来)。食虫植物とは異なり、補足された虫は栄養源にはならない。おそらくアリなどによる花からの盗蜜を防ぐためだと考えられている。葉は対生、卵形〜卵状披針形、長さ3〜5 cm、基部は茎を抱く。 花期は5〜6月。花は直径約 1 cmm、散房状の集散花序に密に花をつける。がく片は5個、合生で先端に5歯があるがく筒を形成、長さ15 mm、多くの脈があり、花冠と同色。花弁は5個、紅色〜白色、先端はやや2裂し、舷部の基部に2個ずつ披針形の副花冠状鱗片がある。雄しべは10個。雌しべは1個、子房上位、特率中央胎座。果実はさく果、長楕円形、先端に6歯ある。 |