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セイヨウタンポポ
西洋蒲公英
Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg.
真正双子葉類 キク目群 キク目 キク科 タンポポ属
ヨーロッパ原産で世界中に帰化しており、日本には明治時代に帰化した。草地や路傍にふつうに見られる多年草であり、特に都市近郊では最もふつうのタンポポ。葉は全て根生し、ふつう羽状に深裂するが、個体によってさまざまな程度で裂ける。花茎に葉はつかない。 花期は3〜9月、ロゼット中央から伸びた中空の花茎先端に直径 3.5〜5 cm の黄色い頭状花序(頭花)を1個つける。頭花は舌状花のみからなる。花は明所で開き、暗くなると閉じる。総苞内片は長く、1列、外片は2〜3列、開花前でもそりかえっている。萼は冠毛状。花冠は舌状花冠、先端に5歯があり、黄色。雄しべは5個、集葯雄しべ。雌しべは1個、2心皮性、子房下位、基底胎座。花後に花茎は倒れ、果実ができると再び立ち上がる。果実は下位痩果、灰褐色、先端に長い根毛柄がある。3倍体。無配生殖を行うため、容易に繁殖する。ごくまれに正常な花粉が形成され、これを通したタンポポ在来種への遺伝子浸透が起こっているらしい。 |