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シロサキツメクサ
白詰草
Trifolia repens L.
真正双子葉類 バラ目群 マメ目 マメ科 シャジクソウ属
クローバーの名で親しまれているヨーロッパ原産の帰化植物。江戸末期に日本に渡来し、現在では日本全土の草地などで極めてふつうに見られる多年草。センター内でも芝生地などにふつうに見られる。茎は地上を這い、節から根を出す。葉柄が長く6〜20 cm、葉は3小葉からなる複葉 (ときに4小葉からなる奇形があり、"四つ葉のクローバー"とよばれる)。小葉は広倒卵形、円形または倒心形、長さ 1.5〜3 cm、縁に細歯牙があり、両面無毛、ふつう表面に淡色の模様がある。膜質の托葉は葉柄に合着する。 花期は4〜10月。長い柄(花梗)の先に長さ1 cm ほどの花が多数(30〜80個)集まって直径 15〜30 mmの球状の花序を形成する。個々の花に短い花柄があり、受粉後花は垂れ下がる。萼は合萼、筒状で長さ約 4 mm、5つの細長い裂片があるが、上部の裂片が他より長い (約 2 mm)。花冠は白色、蝶形花冠、花弁は5個 (旗弁・翼弁×2・竜骨弁×2)。花弁は基部で互いに合着し、竜骨弁は花糸とも合着する。翼弁は長さ 7〜10 mm、旗弁の 2/3 長で竜骨弁より長い。雄しべは10個、二体雄しべを形成する。雌しべは1個、1心皮性、長さ 5〜7 mm、子房上位、縁辺胎座。果実は豆果、垂れ下がってつき、広線形、4〜5 x 2mm、ふつう種子を2〜3個含む。種子は倒心形、2 x 1.5 mm。 江戸時代に輸入品の箱の詰め物として用いられていたことから詰草の名前がある。 |