ハナヤエムグラ 花八重葎
Sherardia arvensis L.
真正双子葉類 リンドウ目 アカネ科 ハナヤエムグラ属

ヨーロッパ原産で北海道から四国に分布する帰化植物。路傍や荒地、埋立地などに見られる越年草または1年草。茎には4稜があり、最初は無毛だがやがて下向きの刺毛が生える。下部で分枝して地上を這い、枝先が立ち上がる。葉は4〜7個が輪生 (真の葉は2個でそれ以外は葉間托葉)。下部の葉は卵形、上部の葉は広線形で長さ約 15 mm、先端は尖る。表面と葉縁、裏面の主脈上には粗毛がある。

花期は4〜8月、直径 2.5〜3 mm ほどの花をつける。花冠は4裂、最初は白色だがやがて淡紫色〜淡紅色。雄しべは4個。雌しべは1個、2心皮性、子房下位。果実は2分果からなり、表面に刺毛が存在。各分果には3稜があり、先端に萼が残る。