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ハナツクバネウツギ
花衝羽根空木
Abelia x grandiflora (André) Rehder
真正双子葉類 マツムシソウ目 スイカズラ科* ツクバネウツギ属
中国産のシナツクバネウツギ(A. chinensis)などをもとに作出された園芸用の半常緑低木。垣根や公園によく植栽され、本学内では多く見られる。よく分枝して茂り、高さは 2 m になる。樹皮は灰褐色、薄く剥げる。葉は対生、葉身は 2〜5 x 1〜2 cm、楕円形〜卵形で鋭頭、葉縁に粗い鋸歯がある。表面に光沢があり、裏面の主脈両側に白い開出毛がある。 花期は6〜10月と長い。枝先や葉腋に円錐花序をつける。萼は基部まで2〜5裂し、花後まで残る。花冠は淡紅色、長さ 1.5〜2 cm の漏斗形で先は5裂、花筒内面には毛がある。雄しべは花筒に着生し、5個。雌しべは1個、子房下位、3室。種子はできない。 ハナゾノツクバネウツギ、または属名からアベリアともよばれる。 *リンネソウ科として分けることもある。 |