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ハルジオン
春紫苑
Erigion philadelphicus L.
真正双子葉類 キク目 キク科 ムカシヨモギ属
北米原産で全国に広がった帰化植物。草地や路傍にふつうに生える多年草または二年草。全体に軟毛がある。冬はロゼットで過ごすが、春になると上部で分枝する茎を伸ばし、高さ 30〜100 cm 程になる。茎の断面は中空 (ハルは"あけぼの"で覚える)。根生葉は花期にも残る。根生葉や下部の茎葉は長楕円形からへら形、粗い鋸歯があり、柄に翼がある。中〜上部の茎葉は互生、長楕円形、基部が耳形で茎を抱く。 花期は4〜6月、枝の先に直径 1.5〜2.5 cm ほどの頭花をつける。開花前の頭花はうなだれる。総苞片は披針形から線状披針形、3列。周辺にある舌状花は糸状で白色〜淡紅紫色、多数。中央にある筒状花は黄色、多数。舌状花も筒状花も冠毛が長い。下位痩果は淡黄色で扁平な広披針形。 類似種にヒメジョオン(姫女苑)があるが、茎が中実である点、花期に根生葉が消失する点、葉が茎を抱かない点、開花前の頭花がうなだれない点、舌状花の冠毛は短い点などで区別できる。また花期はハルジオンよりも遅い。ハルジオンの意味は「春の紫苑」であり、ハルジョオン(春女苑)ではない。 |