セイタカアワダチソウ 背高泡立草
Solidago altissima L.
真正双子葉類 キク目 キク科 アキノキリンソウ属

北米原産の多年草。観賞用のものが戦後急速に広がり、荒れ地や川岸に大きな群落をつくるようになった。茎と葉に短毛が密生し、ざらつく。冬期はロゼットで過ごし、春以降に伸長、大きなものは高さ約 250 cmに達する。地下茎を伸ばして増える。茎や葉には短毛が密生してざらつく。葉は被針形、長さ 6〜13 cm、縁に低く不揃いな鋸歯があり、先端は尖る。

花期は10〜11月。茎頂に長さ 10〜50 cm の大きな円錐花序を形成し、黄色い頭花を多数、密につける。頭花は直径約 6 mm、周囲に雌性の舌状花が十数個、中心に両性の筒状花が数個ある。舌状花の花冠裂片は細くて小さく長さ約 4 mm。総苞は長さ 3〜3.5 mm、総苞片は線形で3列につく。果実は下位そう果、長さ約 1 mm、汚白色の冠毛をもつ。

アレロパシー物質を出して競争者の侵入を防ぐ。急速な増加によって話題になったが、現在では都市部では減少しているらしい。減少の理由として、自身のアレロパシー物質の影響や寄生菌、食草とする昆虫の出現が示唆されている。