
1. Coscinodiscus granii. 1. 生細胞, 2. 殻 (ともに殻面). 下田沖 (2011.10.14). Scale bar = 50 µm (1), 10 µm (2).
オクロ植物門 珪藻綱 コスキノディスクス目 コスキノディスクス科
Coscinodiscus granii
Gough 1905
Synonym:
単体性で細胞は殻面から見ると円形、殻帯面から見るとくさび状で中心がややずれた凸レンズ形。直径 80-200 µm。殻頂面は膨潤しており殻套部と連続的。葉緑体は黄褐色、盤状で多数 (図1)。
小室は放射状、密度は8-11個/10µm。中心部にはやや大形の小室からなる花紋がある (図2)。間隙網目を欠く。光顕では篩膜の確認は困難。蓋殻縁から2-3小室離れたところに1輪の唇状突起があり、各唇状突起間は5-6小室離れている。唇状突起輪の中で2個が大形であり、蓋殻中心に対して120-180°ずれて配置している。接蓋帯片は楔形で開放型、開放部は殻高の最も低い位置にある。
世界中の沿岸域に広く分布する。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物 (副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.