1, 2. Coscinodiscus radiatus. 1. 生細胞. 2. 殻 (矢印は間隙網目). ともに殻面. 下田沖 (2010.10.14). Scale bar = 50 µm (1), 10 µm (2).
オクロ植物門 珪藻綱 コスキノディスクス目 コスキノディスクス科
Coscinodiscus radiatus
Ehrenberg 1843
Synonym:
単体性で細胞は円盤形、直径 30-180 µm、かなり扁平。殻頂面はほぼ平坦。殻套部は殻頂面に対してほぼ直角。葉緑体は黄褐色、盤状で多数 (図1)。
小室は放射状、縁辺から中心付近までほぼ等しい大きさで密度は2-9個/10 µm。中心部にはやや大形の小室からなる花紋があるがときに不明瞭。間隙網目をもつ (図2矢印)。光顕では篩膜の確認は困難。蓋殻縁から1-2小室離れたところに1輪の唇状突起があり、各唇状突起間は4-5小室離れている。唇状突起輪の中で2個が大形であり、蓋殻中心に対して約135°ずれて配置している。
世界中に広く分布する。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.