1-5. Coscinodiscus wailesii. 生細胞 (1-4), 披殻 (5). 帯面 (1, 2), 殻面 (3-5). 下田沖 (2010.5.17). Scale bars = 100 µm (1-3), 50 µm (4, 5).
オクロ植物門 珪藻綱 コスキノディスクス目 コスキノディスクス科
Coscinodiscus wailesii
Gran et Angst 1931
Synonym:
単体性で細胞は円筒形、直径 200-500 µm、殻高は大きく直径と同程度のものもある。殻頂面はほぼ平坦で殻套部と直角。葉緑体は黄褐色、不定形盤状で多数。
小室は放射状、中心域は花紋を欠く(図4, 5)。小室密度は5-6個/10µm。小室の篩膜は光顕でも確認できる。殻頂面の中心域を不規則に取り囲むように間隙網目がある。殻頂面と殻套部の境界付近に1輪の唇状突起列があり、さらに蓋殻縁から2-3小室離れた場所にも1輪の唇状突起列がある。
熱帯域から温帯域に広く分布する。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.