1, 2. Skeletonema costatum (??). 生群体(帯面). 下田港 (2010.5.15). Scale bar = 20 µm.
オクロ植物門 珪藻綱 タラシオシラ目 スケレトネマ科
Skeletonema costatum
(Greville) Cleve 1878
Synonym:
Melosira costata Greville 1866
細胞は円筒形、多数の細胞が周縁有基突起でしっかりと連結して長い群体を形成する。葉緑体は黄褐色で1〜2個存在する。
蓋殻は円形で直径 2-22 µm、殻高は 2-60 µm。殻頂縁には長い周縁有基突起が8〜30本、1輪に存在する。周縁有基突起の外突出部は外面にスリットがあり、断面では樋状を呈する。周縁有基突起の先端は二又状になり隣接する蓋殻の有基突起と連結している。1本の細長い唇状突起が存在し、群体の中間の蓋殻では周縁有基突起の間、群体の末端蓋殻では蓋殻中央付近に位置する。小室は放射状に配列する。
もっとも普遍的にみられる海洋プランクトンの1つであり、しばしば優占状態になる。
参考文献 References
- Hasle, G.R. & Syvertsen, E.E. (1996) Marine Diatoms. In: Identifying Marine Phytoplankton. (Tomas, C.R. Eds), pp. 5-386. San Diego: Academic Press.
- 高野秀昭 (1990) 珪藻綱. In 日本の赤潮生物(副代康夫・高野秀昭・千原光雄・松岡數充 編). 内田鶴閣圃, 東京. pp.162-331.